『子供には本を楽しんで好きになってほしい』

デジタルな今の世界を生きるからこそ、よりそう願う大人も多いのではないでしょうか?子供にっての読書人生のはじまりのファーストブック。生まれて初めての絵本を、どんな絵本にしようか?私自身も我が子に選ぶ時、いざ選ぼうとしてもたくさんありすぎて何が良いのか迷ってしまいました。海外に行った際にもいつも必ず本屋さんをのぞいてしまう私ですが、世界には素敵な絵本がたくさんあります。どれもそれぞれにとても魅力的で最終的には見過ぎて疲れてしまうほど、手に取りたい絵本、子供と読みたい絵本がいっぱいです。そんな魅力的な絵本の中から、0歳の赤ちゃんにぴったりの絵本を今日は見ていきましょう。

赤ちゃんはもちろん自分で読むことはできません。それにまだ内容を理解したりはっきりとしたほ反応を示すこともできません。お母さんやお父さんは一生懸命に絵本を選び読んであげながらも『これって意味あるのかな?』と考えてしまう瞬間もあるかもしれません。実際に私自身もそう思いました。けれど安心してください。赤ちゃんにはしっかり伝わっています。

あかちゃんは生後すぐから顔のパーツの配置などを認識し、至近距離での表情の違いを識別しています。生後4〜5ヶ月頃には視力もより発達し、顔をより明確に認識して表情から感情を読み取ろうとしています。8ヶ月頃には横顔も認識できるようになります。親の豊かな表情や声掛けを頼りに、言葉を理解する前から安心感や愛情など色々なことを受け取っていることが分かっています。実は私はこのことを最近知りました。そのため我が子があかちゃんの時には少し消極的な気持ちもありながら読み聞かせをしていました。このことを知った時には『あの頃に知っていたら気持ちも読み方も、もっと違ったのに!』と、少し残念な気持ちになりました。ですから、これから読み聞かせをするお母さん、お父さんには、ぜひ『赤ちゃんに伝わっている!』という確信を胸に豊かな時間をつくって行ってほしいと思います。

0歳と一言で言っても、1日ごとに変化のある、人生で最も成長著しい時期と言えます。目が合い、笑い、三ヶ月すれば首がしっかりとし、また三ヶ月たてばお座りしています。すごい成長が見られる一年です。その時期それぞれにぴったりの絵本はいったいどんな絵本でしょうか?成長に合わせて絵本を楽しんでいきましょう。読み聞かせをしながら、あかちゃんとコミュニケーションを取りやすい5冊をそれぞれの時期に合わせてご紹介します。

0歳におすすめの絵本❶新生児から

新生児の赤ちゃんに絵本を選ぶときのポイント3つ

生後すぐから赤ちゃんは表情を理解し始めるというお話を最初にしました。けれど赤ちゃんの五感の発達は生まれる前の胎児の頃から始まっています。7〜8週頃には皮膚感覚が生じ、その後嗅覚や味覚が発達します。よくお腹の中にいる時からお母さんやお父さんの声は聞こえているという話を聞きますが、まさに聴覚も胎内ですでに発達しており生まれてすぐから母親や父親の声などを認識しているのです。そして視覚は生まれた直後のぼんやりとした状態から徐々に発達し、生後すぐは白黒の世界をぼんやりと見ており、明るさの区別はつきますが、まだ両目で焦点を合わせることはできません。生後2ヶ月頃から色を認識します。良く見えるのは三原色で、特に波長の長い赤やオレンジ、黄色などがよく見えます。この頃から動くものを目で追う追視も始まります。赤ちゃんのおもちゃにはパステルカラーの優しい色も多いですが、メリーなどもはっきりした色を選ぶ方が赤ちゃんには良く見えると言われています。絵本やおもちゃを選ぶ時に迷ったら、そんなポイントから決めるのも良いですね。

あかちゃんの視神経は物を見ることで常に刺激され発達して行きます。鮮やかな色の絵本やおもちゃ、自然界の多様な色を見せてあげるなど、積極的に色を取り入れた生活は、あかちゃんの脳に良い影響を与えると言われています。

視力の度数としては生後すぐは0.01〜0.02くらいです。6ヶ月くらいで0.1くらい、5歳過ぎてから1.0くらいになります。こう聞くと、どんな見え方なのか、より具体的に私たち大人からもイメージできますよね。

ロングセラーの絵本には読み聞かせている大人自身も子供時代に読んでもらったことがあり、その時のことを思い出したりもします。そんなあたたかい記憶と共に読み聞かせる時間は、赤ちゃんにとっても大人にとってもとても豊かな時間になるでしょう。

ポイント3つ
◎ 読み手の表情や声などがのせやすく、リズム良く読み聞かせのしやすいもの
◎ 絵のコントラストがはっきりしている白黒のものや、三原色が使われているもの

新生児の赤ちゃんへの読み聞かせのコツ

赤ちゃんにはしっかり伝わっています。そのことを意識しながら、字を読むというよりは声掛けをするような気持ちで読み進めましょう。また、これまでの話に出てきた通り、赤ちゃんはお母さんやお父さんの声も表情も分かっています。この頃は寝転がって読んであげる場合が多いと思いますが、読み聞かせながらあかちゃんの顔をのぞきこみ目を見たり、声色や表情豊かに、また胎児の時から発達している皮膚感覚なども大切に、スキンシップをとりながら豊かな親子のふれあいがあふれる時間にしましょう。

新生時の赤ちゃんへのおすすめ絵本5選

しろとくろ 新井洋行 ボードブック
いないいないばあ
しましまぐるぐる かしわらあきお
SASSYあかちゃんえほん にこにこ
かおかおばあ 山口真美

あかちゃんは生まれた直後から顔に興味を持っていることはわかりましたよね。ミラーのついている絵本などもおすすめです。

ベストセラーの『いないいないばあ』も顔に興味のあるこの時期から楽しめますが、なぜ“いないいないばあ”をすると赤ちゃんが喜ぶのかを知っていますか?実は赤ちゃんが“いないいないばあ”で反応を示すようになる時期があり、そこには赤ちゃんの成長と発達が関わっています。『前は反応がなかったのに今は笑顔で聞いてくれる!』という瞬間がおとずれます。絵本は子供の成長を感じたり実感したりできる、そんなツールでもあるのです。

 

0歳におすすめの絵本❷3ヶ月ごろから

3ヶ月の赤ちゃんに絵本を選ぶときのポイント3つ

運動機能の発達とともに音への反応がはっきりし始め、音の方に顔を向けるなどの行動も見られるようになります。喃語も出始め『うー』『あー』などの声が出せるようになってきます。あかちゃん自らおしゃべりしたいという気持ちが育っているこの時期、オノマトペの絵本もおすすめです。お母さんやお父さんが毎日同じように声を掛けるあいさつのことば『おはよう』『おやすみ』などの言葉が出てくる絵本も良いですね。保育園に入る時期、なかなか絵本をま読む時間が作れないと思う時などには、朝おはようのあいさつとともに読み聞かせるのも良いと思います。
新生児の頃のぼんやりとした視覚から徐々に発達し色を認識できるようになった後、生後3ヶ月頃には焦点を合わせることができるようになり、お母さんやお父さんの表情などを理解し始めます。
また自分の手を初めて見つけたかのようにじっと見ていることもあるここの時期、物をつかんだりする力がついてきたら触ると音が出るような素材の絵本も楽しめます。顔の上に落としたりして怪我をしてしまうことのないよう、布の絵本もおすすめしたい時期です。

3ヶ月の赤ちゃんへの読み聞かせのコツ

3ヶ月の赤ちゃんへのおすすめ絵本5選

おはようのえほん
くっついた
おつきさまこんばんは
じゃあじゃあびりびり
がたんごとんがたんごとん

0歳におすすめの絵本❸6ヶ月ごろから

6ヶ月の赤ちゃんに絵本を選ぶときのポイント3つ

ほとんどの色を認識できるようになり、微妙な色の違いはまだ認識しにくいですが、大人に近い見え方になります。
音の聞き分けができるようになります。あかちゃん自身も同じような経験をしている日常の何気ない一コマの音や物語を身近に感じられるようになってきます。
目の焦点が合うようになり、大きさなどもわかるようになります。

6ヶ月の赤ちゃんへの読み聞かせのコツ

6ヶ月の赤ちゃんにおすすめの絵本5選

座りができる時期になると力もつき持ったり投げたり、さらには口に入れてしまう時期もありますが、そんな時期にはボードブックをおすすめします。

はらぺこあおむし
ねないこだれだ
くだもの
おててがでたよ
きゅっきゅっきゅっ

0歳におすすめの絵本❹12ヶ月頃から

12ヶ月の赤ちゃんに絵本を選ぶ時のポイント3つ

大人と同じように色を認識できるようになります。さまざまな照明の中でも、赤は赤、青は青、など、色の恒常性も発達し日常の様々な興味が広がっています。
自分の名前を呼ばれると振り向くようになります。人の顔も覚えられるようになり人見知りも始まります。8ヶ月頃

12ヶ月の赤ちゃんへの読み聞かせのコツ

12ヶ月の赤ちゃんにおすすめの絵本5選

歩き始めるこの時期、色々な物を見たり触ったり、外に出て色々な経験を始めます。子供の世界に寄り添い、そしてさらに広げて後押ししてくれるような絵本を選んでいきましょう。

んぐまーま
くつくつあるけ
ぞうくんのさんぽ
きんぎょがにげた
しろくまちゃんのホットケーキ
ぎゅっ
ちびゴリラのちびちび
くまさんくまさん

0歳におすすめの英語の絵本

色を楽しんだりマザーグースなど昔ながらの韻を踏むことで読み聞かせのリズムを楽しめるものを選びましょう。

まとめ

我が子が0歳の時期を振り返ると、ゆったりと子供と向き合い、ゆっくりとその時期に合わせた絵本を選んだりするような余裕はとてもありませんでした。その時々に絵本を選んでできる限りたくさん読み聞かせてはきましたが、今あらためて色々な絵本に触れていると、あの時期にこの絵本を読んであげたかった!と思うことがしばしばあります。今0歳の赤ちゃんを育てるお父さん、お母さんには、慌しい日々のあれこれや不安もあると思いますが、あかちゃんと絵本を読む時間が、自分自身も癒されるような、明るくなれるような、そんな時間になってくれたらと思います。あまりに自分自身の元気がない時には、ぜひロングセラーの絵本を手に取ってみてください。読んでみると、自分自身が親に読んでもらった記憶がよみがえり、自分自身もこうして育てられ、今度は我が子に時間を超えて同じように読み聞かせている、そんな命の繋がりも感じて、人生の不思議や大きなじ時の流れに、おおらかな気持ちになれると思います。そして何度も読んでいるのに初めて読んだかのような発見があったりもします。あかちゃんの成長と同時に自分の変化や成長も感じられることもあるでしょう。絵本ってすごいな、とあらためて思う瞬間です。

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